最強不良姫 ―黒蝶―
ガラッ…
ドアの開く音がして、
その方向を見てみた。
すると…。
「美瑠紅!!」
私の妹、そして黒蝶の幹部でもある
美瑠紅が居た。
「はぁっ…疲れた~。
初等部から会議室までって
結構遠いんだもん…。」
ほんのり赤い頬を膨らませて、
口を尖らせる美瑠紅は
やっぱり可愛い。
「「おぉっ!!
美瑠紅さん!!
こんにちは!!」」
…旬兄と同い年である二人が
まだ初等部である美瑠紅に敬語って…。
って感じだけど、
実は立場上美瑠紅の方が
上なんだよね……。
だって、“黒蝶”の幹部だから。
立場も、強さも。
“白蝶”の幹部よりも、
上じゃないとなれない。
つまり…。
亜由美や幹也、信哉も同様。
(あ、ちなみにここでは
副総長も幹部として言ってます)
私は論外、って訳。
“白蝶の幹部”が“黒蝶の幹部”に
タメ口使うのも、
勿論ダメだけど…。
(もし使えば、
言った人は言われた人に
殺気を出されます。
そして、瞬殺です☆
即ノックダウンです☆ミ)
“白蝶の幹部”が“黒蝶の総長”に
タメ口使ったら、
黒蝶の奴等全員に睨まれ、
白蝶の奴等からも
軽蔑の眼差しで見られ…って感じ。

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