トモくんとチハルちゃん
トモくんが寝てからしばらくして、私も少しだけウトウトし始めた。
(うー…。私も寝ようかなぁ。)
4時…、4時…、と思っている内に、瞼がだんだん重くなってきた。
その時……
「かっぱ巻じゃない!かっぱ巻は違う!」
突然大きな声がして、慌てて起き上がった。
「え、なに!?」
かっぱ巻…?
トモくんは、まだ眠っている様子で特に変わった所はなかった。
「寝言か…。びっくりしたぁ。」
それにしても、かっぱ巻って…。
どんな夢見てるんだろ。
必死で笑いを堪えながら、トモくんが次の寝言を言うのを待ってみる事にした。