☆ムーンチャイルド☆
『すまんが、少し手伝ってくれんか?』
ペネルは友希に声をかけた。
『えっ…?どうするんですか?』
友希はペネルに尋ねた。
『このロボットをワシの家まで運ぶのに、少し手伝って欲しいんじゃ』
ペネルはそう言いながら、壊れた黄色いロボットの両手を握り、必死に引っ張った。
『家まで運んで…どうするんですか?』
友希は疑問を口にした。
『直すんじゃ!!』
ペネルはさらっと答えた。
『な、直す?直したらまた人間を襲うんじゃ…』
友希の胸に不安が押し寄せた。
『人間を襲わないように直すんじゃよ』
ペネルはそう言って笑顔を見せた。