私とあなたの共通点
・・・ケド、あきらめるわけにはいかない



だって、この子しか喋り相手がいないから・・・。



(とにかく話そっかな~・・・。)



(名字ぐらいどうだってなるでしょ?)



軽く息を吸い込み、



「「ねぇ」」



話かけた



・・・でも、今、誰かと声が重なった



(気のせい・・・だよね!?)



再び声をかけようとしたとき



「ねぇ君」



確かに聞こえる・・・誰かの声が・・・。



でも、ジミっ子ちゃんではない



声の聞こえた方に顔を向けた



声の主は、目の前のヤンキーだった



見た感じ、整った顔立ち



そこらで言う、イケメンヤンキー君ってとこかな



前髪をちょんまげにしてて、少しあどけない



「名前は?」



「吉岡怜です」



何事もなく、答える



なんたって、私の兄ちゃんがヤンキーだから



話すことぐらいなんてことない



「俺は荒木大輔。よろしく。」



「よろしくおねがいしま~す」



「ってかさ、吉岡先輩の妹?」



(ゲッ・・・何で知ってんの!?)



「あ、はい。」



あまり知られたくない事実



私の兄ちゃんは同じ学校の高3



高等部のキャプテンをしている



多分、学園1のヤンキーだろう



でも、バスケダケはずば抜けてうまい



「なんとなく似てるな」



「似てないです」



即効否定した



「同じこと言ったらアイツも同じこと言ってたわ」



フッと笑う先輩







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