彼奴、依存症。
「そんな変な名前つけた奴に言っとけ。”お前のセンス疑ったぜ”ってな」
彼はそれだけを言いあたしの頭をポンを軽く叩いてあたしの横を通り過ぎた。
あたしが後ろを振り返った頃には…彼はもういなかった。
そこにいたかと思えば、風のように消えていった。
アイツ、どうかしてる。
…あたしは思い返した。
”ちっさくて”だなんて言われても、今までもどうでもよくって、流してきた。
それか本当に苛ついてる時は殴ったりもした。
ロリ体型だとか、ぺちゃんこだとか、小学生だとか散々言われても、何とも思わなかった。
だけど今回は違う。
何だか軽く、カチンときた。
言い返してやろうかと思った―――――言えなかったけど。