彼奴、依存症。
「…なんだ、笑えるんじゃん」
叶夜はそのままの表情で独り言のように呟く。
あたしはチラチラと叶夜の様子を窺ってみる。
いつの間にか叶夜は太陽のような満面の笑みを浮べていた。
「可愛いな、天っ」
叶夜はあたしの頭をぽんぽんと撫でた。
「な、な…っ!!?」
…その後、叶夜が鳩尾に強烈なアッパー―――――別名:悪魔の裁き―――――を喰らい、一時間程あの世でさ迷っていたことは言うまでもない。