1107

昔の男が見合いの相手

はあ…。

翌日は、会社だった。

私は仕事そっちのけで、1人でため息をついていた。

あーあ、何でお見合いをしなきゃなんないのよ。

写真はゆうパックで届くから拝見しろとか何とか言うけれど、お断りだっつーの。

空はキレイな秋晴れだと言うのに、私の心は台風前の天候だった。

何かもう…知らないおじさんの葬式に、わざわざ香典を持って参列しに行く気分だ。

とりあえず、断る用事を探さなきゃなあ。

そう思っていたら、
「なっちゃん、大丈夫?」

その声に視線を向けると、書類を片手に立っている姫島係長がいた。
< 69 / 127 >

この作品をシェア

pagetop