キミとの距離
「あの〜…あたしたち、なんか変なこと言いましたっけ…?」
「あははっ!いや…まさかホントに先生だと思ってくれると思わなくて☆」
…………ん?
「じゃあ、あなたは先生じゃないんですか?」
「うん☆君たちと同じ新入生だよ♪」
影になってよく見えなかった顔がだんだんと見えてきた。
ちょっと茶色い髪の毛、おっきな瞳…
そして…
笑うと見える八重歯。
―これが、キミとの初めての“出逢い”だった。
あたしはきっとこのときからキミに恋してたのかもしれない。