”ただ、愛されたかった…”

 初めて、ゆかりと、将来の事とかの話しをした。

 あんなに、一緒にいて、今までしてないのが、不思議な位だ。

 ゆかりの考えてる道と、自分の道は、ぜんぜん違った。

 勝手に、みんなも自分と同じだと、思っていた。

 このままでは、やばい!

 ゆかりの話しを聞いて、そう思った。


 

 瑠理の夢は、歌手になる事。

 ゆかりに話したら、笑いながら「頑張れ!」と言ってくれた。

 その言葉の中に、”しょうがない奴だな”という感じが含まれてた気がする。

 言い出したら、聞かない事をゆかりは、知ってるから…。

 でも、現時点では、なんの行動も起こしてない。

 このままでは、ただの夢で、終わってしまう…。
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