正反対恋愛
「あの!…矢吹くん」

下駄箱前で誰かに呼び止められた。

後ろを振り返ると
俯いた女子1人が…。


「俺のこと呼んだ?」

「あ、うん!」

パッと顔を上げた女子のことを
ちょっと噂に聞いていた。


「時間あるかな?」

「少しだけなら」

「移動していい?」

「あ、うん」

頷くことしか出来ず、
俺は女子の背か追った。


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