一番星

俺はびっくりしたのと同時に怒りが込み上げてきて、彼女の言葉の途中で怒鳴った。

「お前 、最低だな!!そんなもん父親がいたって母親いなけりゃ辛いに決まってんだろ!?」

そこで我に帰ったのか、彼女は悩ましげな表情をしたが、俺は続けた。

「お前は両親が居て、俺がいなくたって生きていけんだろ!その子は俺がいないとダメなんだよ!!」

そして黙っている彼女に向けて
「じゃあな。」
と言い、その場を去った。
しかし、そのうち俺は彼女の言葉の真意を知り後悔することになる。

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