【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「えっと……後つけた」

 お兄ちゃんの意外な答えに目を見開く。

 あ、後つけた!?

「教室に行ったらいなくて。別の教室からちょうど出てきたから。後つけて――」

「ええ!? こ、声掛けてくれたらよかったのに」

「タイミング逃しちゃって」

 照れ臭そうに鼻の頭を掻くお兄ちゃん。
 
「一人になったから声掛けようとしたら、へんな男に黙って連れていかれて……」

「それも見てたの!?」
 
 止めてくれてもよかったんじゃない!?
 つい、責めるように言ってしまう。

「遠目でよく様子がわかんなかったんだ。彼氏かもしれないし」

 う……。
 そう言われると何も言えない。

「――あん時、止めとけばよかったな」

 その顔があんまりにも悔しそうで、びっくりした。 

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