君に幸せの唄を奏でよう。
先輩から?
俺は、メールを開いた。
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from 草野先輩
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今日の夜8時から、土手で俺の友達と花火をするから来ないか?
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「奏!淳司さんからメール「俺にも届いてるから、言わなくてもいい」
宮木にも、同じメールが届いているのか…。
「淳司さんのことたがら、可愛い女の子を誘ってるはず…。行くぞ!俺は、行くぞーーーッ!」
「うるせぇッ!」
宮木は、気合いを入れながら叫んでいた。
花火か…。
この後の予定はないが、何故か行く気になれなかった。
それよりも、さっき宮木に聞かれたことが頭の中でグルグルしてる。
先輩には悪いけど、断るか……。
「奏、淳司さんに返信しなくていいぞ」
「なんでだ?」
「淳司さんに“2人共行きまーす☆”って返信しといたから」
「なに勝手に返信してるんだッ!」
俺は、宮木を問い詰めた。
「べ、別にいいだろう。俺たち暇なんだし。それに、夏と言えば花火。花火と言えば女の子。
ここで、俺たちの大学生ライフを楽しまなくてどーすんだよ?!」
「知るか。先輩には悪いが行かない」
「奏、知ってるか?誘いに乗ったのに、行かないのを“ドタキャン”って言うんだ。
お前に、ドタキャンをする度胸があるのか?!」
「黙れ!胸を張って言うなッ!」
くそ!宮木のせいで断るに断れなくなった…!
「奏、諦めるのも時には肝心だぞ?」
「やかましいわ!」
宮木の奴、余計なことをしやがって。
こうなったら、行くしかないか…。