君に幸せの唄を奏でよう。
「だから、チャラ男じゃないッ!お前、俺に対して酷くないか?!」
「気にするな。元々だ」
「ひでぇーッ!クソ~~!ホームラン打てたからって、調子にのりやがってッ!」
「調子のってねぇーし。ホームランを打てたのは俺の実力だ」
「うッ!」
俺が言い返すと、宮木は悔しそうな顔をしていた。
てか、なんで俺こんなにムキになってるんだ……?
「…あっ!なるほど~」
突然、宮木がニヤニヤしながら俺を見てきた。
「なんだ?」
「お前、唄ちゃんのことが好きなんだろ~?
だから、俺にメアドを教えたくないからムキになってたんだろ~?」
なぜか、宮木は勝ち誇った顔で聞いてきた。
「いや、違うし。お前みたいなチャラ男に高校生のメアドなんか教えたら、教育に悪いだろ」
「どんだけ、俺悪いんだよッ!」
さっきまで、勝ち誇っていた宮木の顔は、落ち込んでいた。
「奏さ、唄ちゃんのこと好きじゃないんだったら、そこまで言わなくていいだろ?
それに、俺がチャラいだけで教えたくないのかよ?」
宮木が、ふて腐れながら言ってきた。
確かに、こいつの言うとおりだ。
宮木だけじゃない、他の奴に“あいつ”のメアドは教えたくない。
俺は、あいつをどうしたいんだ………?
「それとも、あれか…!唄ちゃんがいい歳になるのを待って独占するつもりだろッ?!
きゃあ~!ケ・ダ・モ・ノ☆」
「ボールと一緒に打ってやるからこっちに来い」
[♪~♪~♪]
突然、俺の携帯が鳴った。