◆◇遠い日の約束◇◆





「アタシ…準優勝ですごく悔しかったんだ。
今でもまだ悔しいし、いつか飛鳥チャンに勝ちたいって思ってた。
だからあの後ね…いつか飛鳥チャンと戦う日が来るまでに、空手の腕を磨いたの」





果菜は切なげにそう言った。




まさか…こんなギャルみたいな人が準優勝してるなんて…。




さすがの飛鳥でもやばいのかな…。





「いつか復讐を果たすって、心に誓ったの。
――――――――――あの日にね」





そう言って果菜はニヤリと笑った。





「しかもなーんでやることいつもいつも飛鳥チャンと重なっちゃうんだろうね?
空手だってそうだし…吹奏楽だって」





果菜は飛鳥を睨み、そう言った。





「しかもいつも勝つのは飛鳥チャン。
アタシに何が足りないのかもわかんないし?」





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