《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「別に尾行する気があったんじゃ
なくて……。

ビックリして目が離せなくて、
つい……」


あーもぉ、なんって情けない
イイワケ


イヤ、ウソじゃなくてマジで
そーなんだけど。


でも、こんなふうに言っても、
矢崎さん信じてくれるかな。

自分で言ってても、イイワケ
にしか聞こえない



語尾を濁して、そのまま落ち
まくってるあたし。


そこに、矢崎さんのひょうひょう
とした声が降ってくる。


「そう?

まぁ弱み握られちゃったことには
代わりないからなー。

悪用とかしないでくれるとあり
がたいんだけど♪」


「…………は?」


あたしは目を真ん丸にして顔を
あげた。


――弱み? 悪用??


矢崎さん、ナニ言ってんの?


驚きはしたけど、別に社内の人と
付きあうくらい、そんなヤバい
ことじゃないじゃん。


「――あれ?

ひょっとして、知らないのかな」


「え?」


今度はキョトンとするあたしを
見て、矢崎さんは勝手に納得した
みたいで。
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