《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
――なんでもないワケはない
だろ……。



さっき逃げるように去って行った
態度だって、充分フツーじゃ
なかった。


もはや矢崎と話したことが原因
している以外、疑いようがない。



「……サンキュ、蓮」


入口にたたずんだままの蓮に、
爽介は短く礼を言う。


頭の中は混乱している。

でも蓮は、自分にこのことを
知らせるために来てくれたの
だから。


「ウン……。

ゴメンね。
爽介を呼ぼうかどうか、さっきも
ちょっと迷ったんだけど……」


「イヤ、いいよ。

矢崎サンが呼ばなかったなら、
わざわざオレが出てくのもおか
しいし」


蓮もそう思ったから迷ったの
だろう。

彼を責める理由は、どこにもない。



「アリィ、少し前から、ときどき
様子がおかしいような気がするん
だけど。

爽介、何か知ってる……?」
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