《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
――イミねーよ、これじゃ。



貢にしては、なかなかイキな
アドバイスをしたものだと思って
いた。


亜莉紗の恋心をイメージ化した
ものを、自分が作品にする。


試作中も楽しかったし、完成した
ら、自分にとっても亜莉紗に
とっても、思い入れのあるものに
なるだろうと信じていた。



でも―――。



「……お前がいなきゃ、イミ
ねーだろ……」


どこに行った?


どこに行くつもりなんだよ、
亜莉紗?


お前の居場所なんざ、決まってる
だろ。



「ったく……ナニやってんだろ
な、ホント」


再びフタをした小箱を握りしめて。


爽介はもう一度、震える呟きを
コンクリートの上に落とした……。




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