《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
矢崎さんが店に来て、夜に爽介と
言いあいになったあの日以来――
あたしは、爽介の試作には顔を
出してないから。




ケンカした次の日、すぐに謝ろう
かとも思った。


でもやっぱり、疑われたことは
ショックで許せなくて……。


それに爽介も、ずっと不機嫌そう
な顔であたしを避けてたから。


謝るどころか、ろくに話をする
時間もないまま1日が終わる頃
には、なんだかもうタイミングが
なくなってて。


結局その日以来、気まずいまま
お互いを避ける日々が続いてた
……。



こんなふうになるなんて。


毎日が、ウソで固められた夢の中
の時間なんじゃないかって錯覚
しそうになる。


だって爽介は、あつかましい
くらい自己中で強引で。


いつだってこっちの気持ちなんて
おかまいなしの勢いで、あたしを
振り回してきたのに。
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