《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
思いつく限りのことをし尽くして
マッキーや雫とサロンで休憩
してたときだったから、あたしは
素直に頷いた。


「構わないけど、どーしたの?」


表面上はさりげないふうを装う
けど、内心では『ウン!』って
思いっきり首を縦に振ってる。


だって、いよいよ明日が本番。

それまでにふたりで話したいこと
は、山のようにあるもん。


「ちょっと外出ようかと思って。 

付き合えよ」


爽介のその言葉に、あたし達は
着替えを済ますとすぐにホテルを
出た。


パリの市街地に建つホテルだし、
一歩出ればそこはもう賑やかな
大通り。


爽介はその通りを、行き先を
告げるでもなく、のんびりと先に
たって歩いてく。


「どっか行きたい所があるの?」


「イヤ、別に。

ちょっと外の空気が吸いたかった
だけ」
< 290 / 348 >

この作品をシェア

pagetop