Secret Kiss
瑛斗はスラリとあたしの服を脱がして今はブラとパンツ状態。
そのときに慣れた手つきのように感じた。

あたしは泣きそうだった。
こんな形で初を迎えちゃうなんてイヤだよ…!!

「イヤッ…!瑛斗…っ」

「もう俺止まんねぇから」

瑛斗はブラのホックを外そうとしている…!
見られたくない…!
なんとかして止めなきゃっ!!

「やめてー!!」


『バシッ…』

「痛っ…!」

あたしは気付くと瑛斗を殴っていた。
そして涙が溢れていた。

「ごめっ…んなさい…こんなつもりじゃ…っ」

「あーぁ。せっかく今日ヤれると思ったのに残念だよ」

「次は…絶対逃げないからぁ…許して…?」

「無理。彼氏とヤれねぇ女は正直ガッカリだよ」

「そんなっ…こと言わないでよ…っ!!」

瑛斗は服を着てソファーにダルそうにもたれ掛かった。

「チャンスをやるよ。でも次はねぇからな」

「…うん!あたし頑張るからっ!!」


あたしはそのチャンスで挽回しようと思っていた。
なのに…。
出来なかった。
というより、させてくれなかった。

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