青春の扉~誰にも言えない~
――次の日


いつものように遅刻しそうで廊下をバタバタ走り抜く。


勢いよく教室のドアを開けるなり


「せ、セーフ……」

息を切らした私はホッとした。


けどすぐに「アウト!!」と健一の声が聞こえた。


「え?もう出席とったの?!」


ハルやクラスの皆を見るとニヤニヤ笑ってた。



「え?まだ予鈴3分前だよ?マジ?」


すると健一が


「ぶはっ!!何だよその顔!!笑」


「え?何が?」


「ヨダレの跡」


「え?!!」


咄嗟に口元を押さえると、「うっそー♪」なんて全然可愛くない表情を健一が私に見せた。


拳を握る私。


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