青春の扉~誰にも言えない~
★決意の朝に
一月の終わり、まだ冬の寒さが残る時期――。


「ねぇ妙ちゃんもうすぐバレンタインだよっ!!!加藤先輩にあげるんでしょ?」


「えっ…////」


ハルの言葉で私の顔は真っ赤になって、肘を付いてた腕がズルッとずれた。


「赤い~♪可愛いねぇ笑」


顔に出る私をハルが弄る。


「でもまだあげるか分かんないよ」


ハルが驚いた。


「どうして?」


「‥だって加藤先輩かっこよくて頭いいしモテるし、私の受け取ってくれるか不安だし」


アヒル口になった私をハルが呆れた。




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