先生の秘密



校長先生の長たらしい挨拶もやっとのことで終わり、眠気と必死に戦う生徒たちはほぼ全員半目状態だ。


正直カオスというか、怖い。



そして、入れ代わるように新任教師の挨拶が始まった。


ステージに立つ教師に、ザワリと体育館中が波打つ。



「嘘…」


「マジで!?」


「超イケメンじゃん!!」


「やっばい、カッコイイ!!!」


何だ何だ、と立ったまま前後に舟を漕いでいた私は顔を上げる。


誰だ?女子高生にイケメンだなんて騒がれる羨ましいやつは。




そこには、



「あれ?」


グレーのスーツに身を包んだ美青年がいました。



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