好きだから、涙が出る
トモダチ
「キョウター、掃除おわったー?帰ろうよ」


ミキは教室に入って、ひときわ背の高い男子にこえをかけた。
キョウタは振り向いてミキにかばんを渡す。


「いまセンセー待ってる。すぐ終わるからさ、下駄箱で待っててよ」


何このかばん、重すぎなどとぶつぶつ言いながらミキは教室を出た。

毎日、一緒に学校にきて一緒に帰る。
つきあってるわけでもない。
幼なじみとかそういうのでもない。


ただ、3年に進級して同じクラスになってお互いの趣味があっただけ。
たまたま家の方向も同じで、自然と一緒にいるようになった。

ただそれだけ。


ミキにはキョウタに対する恋愛感情などというものはないし、確かめたことはないけれどきっとキョウタもないだろう。


ミキはそう考えて今までずっと過ごしてきた。
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