幸せよりも欲しいものは何ですか?
それからまた数日間、佐藤さんから連絡は無かった。


そして水曜日


この日は仕事が終わると春樹の家に行く事になってる。



私は会社に向かって歩きながら、春樹にメールを送っていた。


5分くらいして私の携帯が鳴り、メールを見た。



春樹からの返事だと思ったら佐藤さんから…。



『おはよう。朝からダーリンにメールでも送ってるの?』



…また…見られてる?




私は動揺を見られないように、周りを見渡す事はしないで、何も無いかのように、メールを打ちながら歩き続ける。



「なぜですか?」


『好きなんだから。好きだから全部見てるよ。いつでも思ってるよ。
どうせ今メール送った相手の事なんて暇潰しだろ?
早くそんな奴捨てな。
浮気は許さないよ。』





…佐藤さん…

あんなに仕事優しく教えてくれた佐藤さん。


もう、あの佐藤さんは居ないんだね。




「私は佐藤さんの事なんて好きじゃない!気持ち悪い!ストーカーするなんて最低!」



そうメールを送信し

私は近くを走ってたタクシーを止めて乗り込み会社へ向かった。
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