幸せよりも欲しいものは何ですか?
タクシー乗ってからは佐藤さんからの連絡は無かった。

ただそれが逆に不気味にも思えたが

何事もなく私は会社に着き、いつものように仕事をした。



昼休みに春樹に今朝の出来事を話すと



『仕事終わったら連絡しろ。会社まで迎えに行ってやるよ。』



そう言ってくれた。



春樹だって仕事で疲れるだろうから申し訳なく思いながらも

怖かったから素直に甘える事にした。





それに


佐藤さんは春樹の家を知るわけないから

会社から車で行っちゃえば

もう何も怖くない。





なんて考えは


甘かったらしい。

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