教えて?センセ。
「だってよ、長谷。だめだぞ。」


「えぇ!?」



パチッとウインクする須藤先生。
口パクで謝ってくる。
ひっどー………



「没収です」


「あ…。」



あたしの前のいちごみるく飴に斎藤先生の手が近づく。
するとパシッと音がした。



「れ…蓮先生?」


「…俺に免じて許してあげて下さい。」


「蓮先生………」



須藤先生は斎藤先生の手首を掴んだまま話す。
斎藤先生の顔が少し赤く染まった。



「…蓮先生に免じて今回は許します。」


「よかったな。長谷。」



掴んだ手首を離しあたしに微笑む。



「塾閉まるから…長谷さんは出なさい…」



目線を反らして斎藤先生は話す。
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