傷の行方
すべては権力でどうにでもなる


ただ若いというだけで


話を聞いてもらえない苛立ち



ただ女というだけで



男が威張っている苛立ち



女で若くてよかったなんて


思ったことは一度だってなかった


むしろ


その肉体こそが邪魔だった



精神年齢や経験値は私の方が高いのに


現在の年齢で判断されて



会議で何を発言しても



相手にもしてもらえないような会社や



そういう時代に生きているのが



息苦しくて


矛盾していて


理不尽で


悔しかった


そういう話を彼にしたら


彼は「けどな お前が経験してないことも



まだまだあると思うよ



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