傷の行方
なにがあったのか聞こうと



部屋に入ると



定時制の友達というのが2人いて


部屋中シンナー臭かった



私は父親の愛人を思い出した



小学校高学年の夏休み



父親の別荘に行った時



愛人が法を犯すことをしていた



私はその愛人に注射器で



殺されそうになったのだ



だから お酒や煙草は手をだしても



あれだけは 私にはタブーだった



親友があれではなくても



フラフラになっているのを見て



私は瞬時に殴り飛ばし



定時制の友達2人を外に連れだし



3人まとめてボコボコにしてしまった



どうにでもなれと思って



四階の階段から



突き落とそうとしたところで



カタギの隣の家のおじさんがでてきた

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