俺は・・・もっと学校に行って・・・みんなと話したい。

「ごめんね・・・ごめん!翔・・・泣きたいのは翔なのにね・・ごめんね・・・ごめん―――」

そういって俺を強く抱きしめた。でも・・・そんな事望んでなかった。
俺は・・・そんな事望んでない。

「母さん・・・父さん・・・俺・・・学校行きてぇーんだよ・・・でも・・・体を休めなきゃいけなよな・・・本当は・・・俺ッ――――」

俺が人前で初めて泣いたのはこのときだった。俺の目からは拭いても拭いても流れてくる涙で視界がぼやけて、母さんや父さんの顔が見えなかった。

「お、おれは、がっこうに・・・行きたい!」

なきながら言ったから、途切れ途切れだったが、ちゃんと母さん達には届いたようだった。

「お父さんだってな・・・お前を学校に行かせてあげたいんだ・・・でも、我慢するしか今はない・・・ごめんな・・・」

父さんの言葉が身にしみて、さっきよりももっと・・・涙が出たんだ。

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