彼女の声を聞いたら、今までの重い感情が嘘みたいに抜けていった。

「あ、そうだ!!これこれ~買ってきたよ!!」

そういって差し出した彼女の手に抱かれてものは、フルーツバスケットだった。
いくつもの果物が、バスケットの中にきれいに並べてあった。

「ありがとう・・・なんか照れるな」


それからの時間はあっと言う間に1時間、2時間と過ぎていった。
もうすぐで親が来る、っと言う事を言ったら「じゃあ、帰るね」
っと言って立ち上がった彼女の腕を、思わず掴んでしまった・・・
彼女はビックリして、俺のほうを見てきた。
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