自分で掴んでおきながら今更だけど・・・恥ずかしくなってきた。

なんで掴んでしまったのかはわからない・・・。

でも、たった1つだけ・・・楓に言ってないことがある。


それは・・・俺があと”1年”しか、生きられないっと言う事だ。

これを言ってしまったら、彼女は俺からはなれてしまう・・・頭の中はそのことでいっぱいだ。


でも、離れないでいてくれるかもしれない・・・矛盾してるけど・・・。
だから言った方がいいのか・・・言わない方がいいのか・・・そんな事で迷っていた。

「どうしたの?」
彼女が顔を傾け、俺を見ていた。その行動、表情も、みんなみんな愛おしい。

―んッ!!


気づいたら、彼女にキスをしてしまっていた。
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