桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「後は、伽羅ちゃんの自宅にあったベッドとか荷物だけど、明日引っ越し屋さんが来るから、それまで、このカーテンだけだけどー」
「大丈夫です。茜さん、青磁先生、ありがとうございます」
深々と頭を下げると、茜さんが、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「やっぱり、今日はウチで過ごしたら?荷物届くの明日だし」
「…いえ、青磁先生の家に慣れておきたいですし、着替やすぐ必要な物は今日青磁先生と茜さんに運んでいただけたので、大丈夫です」
大きな旅行鞄と段ボール1つ、それと紙袋2つが、桜模様のカーテンの部屋に置かれている。
それから3人で青磁先生がいれてくれたお茶を飲んで、夕暮れ近くに茜さんは、帰り支度を始めた。