桜ノ籠 -サクラノカゴ-

「青磁…」

茜が、言葉を選んでるうちに、

「行ってくる」


藍色のネクタイを締めた青磁が、
儚い微笑みを浮かべ、茜に告げる。

「伽羅ちゃんのこと頼むな」

そう、一言残し、
青磁は黒い扉の向こうに、行ってしまった。


茜は、二人を想い、
悲しさと、切なさで、胸が苦しくなった。





想い合うことの難しさが

愛しさが


過去の想いが


二人を、苦しめていた。




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