桜ノ籠 -サクラノカゴ-
尋ねながら、
ドクン
ドクン
と、
響く鼓動で壊れてしまいそうだった。
自分の鼓動と、
カズ兄の鼓動が、
響く。
「どうしてだろうな?…わからないけど、でももう瑛李香とつき合い続けることは、出来ないんだ」
「どう、して?」
「…瑛李香といると、ツライんだ。嘘を、ついているようでー…」
「嘘?」
「あぁ…。罪悪感でいっぱいになる」
嘘?
罪悪感?
瑛李香さんといると?
どうして?
「…オレは…伽羅のことばかり、考えてしまうんだ」
ドクン、
鼓動が、跳ね上がる。