桜ノ籠 -サクラノカゴ-

「…カズ兄には…瑛李香さんが…」

「…瑛李香とは、今日別れる」


え?


別れる?
カズ兄と瑛李香さんが?



「今日は、その話をするために瑛李香に会うんだ」


うそ

でも

だって…


何をどう考えればいいのか、わからない。

うまく考えられない。


カズ兄の力強く抱きしめる腕が、
私の思考を奪う。


「瑛李香とは、別れる」

もう一度はっきりと言うカズ兄に、私は尋ねずにはいられない。



「…どうして、別れるの?」





< 269 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop