桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「…カズ兄には…瑛李香さんが…」
「…瑛李香とは、今日別れる」
え?
別れる?
カズ兄と瑛李香さんが?
「今日は、その話をするために瑛李香に会うんだ」
うそ
でも
だって…
何をどう考えればいいのか、わからない。
うまく考えられない。
カズ兄の力強く抱きしめる腕が、
私の思考を奪う。
「瑛李香とは、別れる」
もう一度はっきりと言うカズ兄に、私は尋ねずにはいられない。
「…どうして、別れるの?」