桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「伽代さんも、伽羅ちゃんのお母さんも、悔やんでいた。
一宮と伽羅ちゃんの想いは知らなかったけど、もっと、もっと二人のそばにいて、話を聞いてあげればよかった、と」
「お、母さん、が?」
「ああ、一宮の友人達も悔やんでいた。何か、何かしてやれることが、あったんじゃないか、と」
思い出す、
あの日、黒い服の中、
カズ兄のために集まってくれた人達。
みんな、
みんな、
泣いていた。