桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「帰ろうか、伽羅ちゃん」
耳元で囁く、声。
いつでも優しい、その声。
いつも、見透かされてしまう。
いつも、その声に甘えてしまう。
私を想ってくれる。
私を大事にしてくれる。
そう、
私にちゃんと伝えてくれて、
優しくて、
真っすぐで力強い青磁先生。
私、
私も、
そんな人に、なりたい。
「……今日は、カズに会いに行くと決めたんです」
これは、
そのための一歩。
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