桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「今は酔ってない。けど多少酔わないと寝られない」

「どうして……ですか?」


「好きなオンナがすぐ近くで無防備に寝てんのに、
シラフで寝られるか」



え?
今、なんて…?



「まったく、こっちは酒の量が増えてかなわない」

溜め息とともに、
私を掴む手を緩め、頬からも手を離す。



離す、

私の腕を、


離れる、

私の頬からーー





「離さないで」


思わず、

そう言葉がでた。







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