桜ノ籠 -サクラノカゴ-

「伽羅、」

「え、は、はい!」

手早く動けなくて、
くだらない事ばかり考えているのが見透かされたかと、
思ったら、



「早く着替えないと、また抱くよ?」



煙草の煙の向こう、

色香を感じる眼で私を見る、青磁さん。





それだけで、

私を酔わせる。



もう、

青磁さんには敵わない。



くだらなく、
一人思い悩む暇を与えない程、


その眼が、

その声が、


私を、



酔わせる。




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