桜ノ籠 -サクラノカゴ-
あれ?でも……
「どうして、青磁先生がここに?」
「茜姉から携帯にかかってきた。
“伽羅ちゃんがお弁当持って成佳に行くから、頼む”って」
「そうだったんですか」
「聞いた時は驚いたけど、良かった…無事で…」
青磁先生はホッとした様に、微笑んだ。
「これ…お昼です」
碧い包みを青磁先生に差し出した。
「ありがとう」
ひらり、
ひら、
碧い包みに桜の花片。
「…綺麗ですね。桜色の道みたい」
桜並木を眺め、呟くと、
「……この坂の上、成佳学院なんだ。伽羅ちゃん、寄っていく?」