桜ノ籠 -サクラノカゴ-
はぁー、と大きな溜め息をつきながら、青磁先生は立ち上がり、縁側の方に歩いて行く。
「これで、ひとまず安心ね」
そう言って、茜さんは腕組みをして、よし!と呟いた。
「そうと決まれば…」
と、茜さんとおばさんは何やら話し込んでいた。
私は取り残された様な気分で、青磁先生のいる縁側に向かった。
「…青磁先生」
呼ぶと、振り返る。
ただ、いつもと違って、困った様な笑顔を向ける。
「……聞いてたろ?今の話」
「はい…」
「茜姉と母さん、なに話してる?」
「えっと…、そうと決まれば…、とかなんとか」
私が、そう伝えると、はぁーと青磁先生はまた溜め息をつき、ガックリとうなだれた。