心を失ったカノジョ

「……もうしゃべらないのかよ」

「………」




他にしゃべることある？




私がしゃべると不幸になるよ？




あれ以上、お前に話すことなんてない…。




でも何かいいたい…。




まだ言えてないことがある。




「…いいたいのはそれだけか」

「……………」




初めから………ない




私の中には温かさというのが。




ほら…アイツに頬を触られてる意味がわからない。




呆然と……アイツの顔じゃなく外の景色を無表情で見つめるだけ。




「手当て…しておくよ」