心を失ったカノジョ
でも……この日何も起こらなかった…。




昨日の痣がまだ残ってたから保健室にいくとアイツがいた。




「何も起こらなかっただろ」

「………」

「約束したよな?何かしゃべれ」




いいこと思いついた。




私が言葉を発したら、みんなが不幸になるのだというのなら。




それどおりにするよ。




心が割れたんだからしょうがない…。




「………嫌い消えて?」




楽しそうな表情は消え、悲しい表情になって私を見つめた。




「……ごめん、こんなにしてごめん」

「………」




心が壊れている私にはわからない。




感情もわからない。




< 19 / 317 >

この作品をシェア

pagetop