冬の日の犬のお話
なぜじゃと?
決まっておろう、百姓をやめてさむらいになりたかったのじゃ。
くる日もくる日も痩せた田畑にしがみついて、食うに精一杯の暮らしをするよりも、そんな百姓から上前をはねる さむらいの方がいいに決まっておる。


そう考えて山を越えた若者の中にの、弥助と竹蔵という幼なじみがおったのじゃ。

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