恋風船
「なんで知ってんの?」
「お前ら有名だぜ?一緒にマンション入ってくとこ目撃したやつがいるんだってさ」
…あの日か。
ってか俺らは芸能人のパパラッチかっつーの。
「島田も付き合ってるって言ってるし間違いないんだろ?」
「間違ってねーよ」
俺が願っていた関係だ。
嘘をつく必要なんかどこにもない。
キスひとつもできないぐらい今は嬉しすぎて大切な存在。
まぁいつかは俺もしびれを切らすだろうけど。
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