恋風船
そう言い切ると安井はあははと笑い出した。
「そんなに志穂のことが好きならいけるよ!私も応援するし志穂には言わないからさ?」
隣の席がこいつで良かったのかもしれない。
「志穂テスト前だから放課後図書室にいるよ?邪魔しない程度に行ってみれば?」
と安井が言う。
“もうすぐテストもあるしこのコピーを機会にさ喋りかければ?”
昨日の晴斗の言葉を思い出した。
「だって坂本まともに志穂と話したことないでしょ?」
と、笑う。