恋風船
島田が俺のブレザーを着るとぶかぶかすぎて笑えた。
俺はバイクに跨り島田に、
「スピード出るからしっかり俺につかまっとけよ?」
と、言った。
その瞬間にぎゅっと俺の腰に抱きつき背中に密着している。
まだ走ってねーのに…。
あと15分…ぎりぎりか。
俺はいそいでバイクを走らせた。
スピードがあがればあがるほど島田は力をこめてる感じがした。
そんなに引っ付かれたら俺の心臓がおかしくなるっつーの。