恋風船


そんなことを思いながらバトンを受け取り本気で走る。


最終コーナーを曲がると晴斗がニコニコしながら待っていた。


こいつのニコニコはヘラヘラしてるわけじゃなくなめてるわけでもなく自信があるということ。


なら、行け。


そう心の中で伝えバトンを渡した。


1番遅いクラスとは4分の1ぐらいの差。


それをどんどん縮めていく晴斗。


最終コーナー前のコーナー付近で追い抜かした晴斗は次から次へと差を縮めていく。


最後は田畑だ。


絶対いける。




< 77 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop